作成者別アーカイブ: FujiiKoichi

2019年を振り返って

藤井絞、先日2019年のすべての業務を終了致しました。今年も1年、皆様方にはたいへんお世話になり、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。年末恒例の社長ブログ。ここ最近は、年始の年頭所感と、年末の振り返りの2つしか書いておらず、たいへん心苦しい限りですが、どうぞお付き合い下さいませ。

【変化を進化へ】をスローガンとして取り組んできた1年。元号が変わり、消費税が上がり、世間では大きな変化がありました。弊社も会長である父が3月末に引退し、4月からは新卒の社員が入社し、大きな節目の年となりました。今まで父に任せていた、慣れない経理や総務の業務をするようになりました。恥ずかしながら、わからないことがわからないこともあり、人に聞くことも多く、未だ手探りの毎日です。そのような中、なんとか合理化を図れたことも出てきて、以前より効率はアップしたと感じています。結果が同じ事は、出来るだけ時間や労力をかけたくありませんので、そこは来年以降も取り組んで行きたいと考えています。

【変化を進化へ】のスローガンでしたが、変化の波をしっかり捉えることが出来ず、結果、増税後の冷え込みを被った形になり、秋からあまり良くない流れでした。増税だけが要因ではないと思いますが、全体的に見て、きものを取り巻く環境が年々厳しくなっているなと感じています。

一例として、今年は浴衣商戦が厳しかったとあちこちで聞きました。弊社に関して言えば、仕入れシーズンに売れた反数は、例年とそんなに変わりありませんでした。しかし、お得意先様から消費者のお客様に売れた、いわゆる在庫が効率よく売れたというお話しは少なかったので、来年の浴衣商戦に一抹の不安があります。でもやるしかありませんので、来年もたくさんの新作をご用意しております。是非楽しみにお待ち下さいませ。

良かった話しとしましては、まず、昨年Instagramを始め、今は約2000名弱のフォロワーの皆様が応援して下さり、お問合せやご注文頂くようになりました。そして今年は、YouTube『藤井絞チャンネル』で動画を始めた事は進化でした。まだまだ更新頻度は低いですが、来年以降は皆様にもっとご覧頂けますよう、取り組みたいと思います。是非チャンネル登録を、よろしくお願い致します。

YouTube「藤井絞チャンネル」https://www.youtube.com/channel/UCxzwC-0GCUL1lEhwmw0RKlA

藤井絞 Instagram    https://www.instagram.com/kyoto_fujiishibori/?r=nametag

そして、もうひとつ。新商品であります、オリジナル『木綿きもの』の完成度が進化した事は、たいへん大きな良い出来事でした。浴衣を着る期間と真逆の9月から5月まで着られる、家庭で洗える木綿のきものを1年前から作っていました。そのような中、最後の工程でとても良い仕上げを職人さんが見つけて下さいました。その結果、触り心地、着心地が、より素晴らしいものになりました。

そんな中、実際にその木綿をお召し頂いた方から、次のような感想を頂きました。『なにより足に絡まない。皺にならない。落ち感抜群。落ち感が絹みたいですね。そして、着心地が軽くて肩が凝らない。』。最近、他の方々からも同じような感想を頂いております。

今までの木綿では絶対に感じられなかった、もうこれ以上ない最高の褒め言葉です。今までの木綿の常識を覆す、まったく新しい木綿。目指していた木綿がようやく完成しました。まだ量産出来ず、数は少ないですが、どちらかで触る機会がございましたら、是非お試し下さいませ。弊社、3種類のオリジナル綿麻浴衣素材も自信作でたいへん好評ですが、木綿の感想をお聞きしていると、それ以上の満足度を頂いているようで、それが本当に力になり、自信になりました。来年はもっと展開出来ればと考えています。

年男でした1年、猪突猛進の思いでやって来ました。振り返ってみますと、もっと攻められたのではなかったかなとの思いがあります。それを踏まえ、来年取り組むことに致します。

最後になりましたが、皆様方には今年もたいへんお世話になり、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。来年もより一層のご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは皆様、どうぞよいお年をお迎え下さいませ。

藤井絞株式会社 藤井 浩一

平成31年3月展示会の御案内

平成31年3月展示会案内状

平成31年3月展示会案内状

きもの業界の皆様へ、3月の展示会のお知らせです。2月28日(木)、3月1日(金)、4日(月)の3日間、藤井絞京都本社にて『平成最後の大決算市〜三代目会長引退記念展』を開催致します。今年、弊社会長はおかげさまで、喜寿を迎えます。以前より、早くの事業継承を促されていましたが、ようやく体制が整い、今回の運びとなりました。長きにわたりたいへんお世話になりました皆様に、弊社会長に代わりまして、心より感謝、御礼申し上げます。

変則的な日程ではございますが、全国のきもの業界の皆様の御来店を伏してお願い申し上げます。

藤井絞株式会社  藤井 浩一

 

「浴衣早期受注展」のお知らせ

綿麻浴衣「ストライプ」「ピペット」「なつ」

綿麻浴衣「ストライプ」「ピペット」「なつ」

今年も浴衣の発表シーズンが参りました。京都が最も寒い時期にあたる2月が夏物発表のスタートです。今年も様々な新作が揃いました。変則的な日程ですが、1月31日(木)、2月1日(金)、2日(土)、4日(月)の4日間の開催です。全国のきもの関係者の皆様のお越しを心よりお待ちしております。

「新春の市」「東京浴衣展」のご案内

新年が明けましてもう2週間が経過しました。弊社におきましては、「東京初市」、「東京浴衣展」を終え、次は京都での「新春の市」となります。引き続き東京では、東京支店にて「浴衣展」を本社と同じ日程で開催しております。全国のきもの業界関係者のお越しを心よりお待ちしています。

京都本社「新春の市」

1月15日(火)、16日(水)

展示内容   振袖、訪問着、付下げ、着尺、名古屋帯、他

着尺・羽織

着尺・羽織

 

東京支店「浴衣展」

1月15日(火)、16日(水)    東京浴衣ウィークに合わせて開催します。

展示内容  浴衣、半幅帯、日傘、ほか

東京都中央区日本橋本町3-10-10 ファミール日本橋502

カレイドスコープ・板締め・雪花リボン・日傘

カレイドスコープ・板締め・雪花リボン・日傘

2019年年頭所感

本日1月4日、藤井絞の2019年はスタートしました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。昨年の世相を表す漢字は「災」でしたが、きもの業界に取りましても、はれのひ事件に始まり、きものの実需時期の秋はたびたび台風に見舞われ、あまり良い状況にはなかったと思います。弊社に関しましても、後半の動きがあまり良くなく、残念ながら苦戦で年末を迎えました。そのような中でも、InstagramをはじめとしたSNSの反応は年々よくなってきていて、商いの流れの変化を感じています。そのことを鑑みて、今年のスローガンは【変化を進化へ】と致します。

今年は元号も変わり、消費税も変わる節目の年です。また来年の東京オリンピックを見据え、急ピッチで様々な変化が生じてくるでしょう。世の中の変化は益々目まぐるしく、それに対応していかねばなりません。変化をどのように捉えるかで随分と違いが出てきます。前向きに捉えると、変化はある意味チャンスです。新たな気持ちになったり、リセット出来たり、考えや方法を変えるきっかけになります。捉え方、見方でいかようにもなります。そしてそれからどうするかなのですが・・・

藤井絞に関して言えば、今年大きく2つの変化があります。まず1つ目ですが、年度末の3月末をもちまして、父である会長が完全に引退します。それに伴い、社長である私の仕事の内容や方法を変えていく必要が出てきました。今までのように出張する機会は少なくなる傾向になっていくと思います。ですのでこれからは、今まで以上に社員が働きやすい環境作りをすることと、そして商品がお客様に伝わりやすい方法を模索し、販売がスムーズにいく後方支援が大きな仕事の柱になります。その為、あまりしていない動画配信には挑戦したいなと考えています。2つ目は、新卒の女性社員が入ってきます。御縁があり、年末に急遽決めたのですが、藤井絞の新しいカラーになるおもしろい人材だと期待しています。若いこと、知らないことを武器として、藤井絞を盛り上げていって欲しいと思います。新人ブログなども出来ればと思っていますので、楽しみにしておいて下さい。動画やブログを通じ、昨年のスローガンであった『ブランディング』をもっと推し進めることが、藤井絞の進化に繋がるのではないでしょうか。

あと、毎年のように書いている事なのですが、絞り職人の育成に取り組みたいと考えています。実は昨年、長い間弊社の仕事をして下さってた職人さんが数名、ご高齢の為に廃業されました。ついに来たかという現実と、もう出来ない技術があることの無念さを痛感した1年でした。今年はその轍を踏まないよう、技術継承に取り掛かる年にしないとなりません。現状、もう間に合わない時期に差し掛かってきています。そこを打開し『京鹿の子絞り』の未来を創る足掛かりの1年としたいと考えています。その為には仕事に魅力を感じてもらい、且つ生計が成り立つ仕組み作りが急務です。昨年発表しました木綿のきものや、従来からの浴衣の仕事をきっかけとし、たくさん仕事をしてもらえる環境を整えること。数をこなすことで仕事を覚え、それを絹に展開していく流れです。京鹿の子絞りの真髄は、あくまでも絹に施す技法ですので、最終そこへたどり着く過程の仕事をたくさん創ることが、新しい職人さんを育てる土壌になると考えています。正絹のきもの→浴衣や木綿のきものは、単に高いものから安いものを作るということだけでなく、新しい市場を創造し、沢山の仕事を創り、新しい職人さんを育てることにも繋がります。近年の浴衣のヒットにより、結果そのイメージが出来上がったのですが、今年はそのチャンスを活かしたいと思っています。

最後に、近江商人の商売の教えで【三方良し】の精神、《売り手良し、買い手良し、世間良し》があるのですが、ここに《作り手良し》を加えた【四方良し】の会社にしていくことが目標です。近年のきもの業界を取り巻く状況は残念ながら良いとは言えず、特にものが無くなってきて商売が成り立たない時代に差し掛かっています。ですので、作り手がもっともっと重宝される時代に必ずなります。その為、様々な業態が変化していきます。職人、メーカー、流通、小売、立場は違えども、一緒になったり、協業したり、統合したり、変化は日々起こっています。自分の会社はどう生きていくのか、しっかり考え決断し、変化を進化へ変える取組みがより大切になっていくでしょう。作り手を大切にし、わかりやすい流通形態にしていく時代にせざるを得ません。【変化を進化へ】していくことこそが、藤井絞の生命線になる大事な1年になります。

今年はどのような年になるでしょうか。私は亥年の年男なのですが、年齢上『猪突猛進』で進める最後の廻り年になると思います。ですので、なんとか良い年にすべく頑張る所存です。

今年もご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

藤井絞株式会社   藤井 浩一