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藤井絞オリジナル木綿【はごろ木綿】

9月に入り、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。コロナ禍の中、緊急事態宣言解除後より通常営業に戻し、夏が過ぎ去りました。

今夏は、東京オリンピックをはじめ、お祭りや花火大会、盆踊りなどが、ことごとく中止になり、外で浴衣を着る機会が少ない為、浴衣の販売も低調に終わりました。季節商品であります浴衣ですが、春から初夏に向けての実質2ヶ月にわたる販売機会の喪失はたいへん大きく、来年に向けてのものづくりに多大な影響を及ぼしています。

そんな中ですが、在宅勤務やテレワークにより、家できものを楽しむ方が増えたことは、今までにない動きであり、新しい市場の可能性を感じています。家できものを着た姿を各種SNSにアップし、コーディネートを楽しむ方が増えています。きもの仲間とのやり取りも活発で、一緒に出掛けられない、会えない状況でも、きものを通じてのコミュニティが成り立っている強さを感じます。「おうちきもの」や「おうちできもの」や、「おうちコーデ」、そして反対から読んだ造語「デーコちうお」など、ハッシュタグを付けた投稿は見る見るうちに増えていきました。私もその流れに乗り、毎日のように自分の着姿をInstagramにアップしています。shibori529で個人的にアップしていますので、よろしければご笑覧下さい。ちなみに、会社のアカウントは、kyoto_fujiishiboriで、主に商品をアップしていますのでそちらも併せてよろしくお願い致します。

先日、今年の浴衣販売の結果とコロナ禍のきものの動向について、京都新聞より取材を受けました。その記事がこちらです。

8月31日(月)の京都新聞朝刊の記事です。

8月31日(月)の京都新聞朝刊の記事です。

いろいろ書きましたが「家できものを着る」ということは、扱いやすさや気軽さや着方など、お出かけきものとは違うものを求めている方もいらっしゃるのではと想像しています。私自身、毎日きものですので『洗える』ということがとても重要で、この夏、極端だとは思いますが、絹のきものは2度しか着ませんでした。ですので、藤井絞の綿麻浴衣を単衣、夏物のきもののように着ている毎日でした。『家で洗える』ことは汗が気になる夏は必須です。そして家で着ることは、同時に家事をすることでもあり、扱いや汚れも気になります。やはり『家で洗える』ことが大きなポイントになります。弊社の綿麻浴衣も家で簡単に洗えるので、安心して買って下さるのだと思っています。

ですので「藤井絞」は、5月から9月までは綿麻を、夏単衣、夏物、浴衣、秋単衣と着回して頂き、洗える自然素材のきものとして、提案して参りました。今年度10周年を迎えるきものプロジェクトの『59kimono』も同じコンセプトですので、近年だいぶ浸透してきたと実感しています。暑い5月や6月や9月に、無理して袷や単衣の絹のきものを着ることはなく、気候や体調に合わせて選んで着ることが必要ではないでしょうか。きものを着ることが修行のようになってはいけないと思っています。ただし、TPOは大切ですので、お茶席や儀式で決まり事のある場面では、そのルールに従って着ることは必要です。普段着とそうでないきものは分けて考えるべきであると思っています。

私はフォーマルのきものは最近はすべて単衣仕立てにしています。黒紋付はじめ、お召のきものも単衣です。1年中の冠婚葬祭をきもので出席するためには、その方が合理的で、理にかなっていると気付きました。黒紋付を着ている時に羽織を脱ぐ場面は舞台以外では皆無でしょう。黒紋付を着ているという場面は、主催者であることがほとんどで、ほぼ挨拶があるか、それに準ずる立場であり、冷や汗どころではない緊張の連続で、少しでも暑さを凌ぎたいのではないでしょうか。同じく、お召のような男性のフォーマルも同じことが言えると思います。袷のきものを持ち、5月や6月、9月の為にわざわざ単衣を作るより、寒い時期に下着で調整し、単衣を着回す方が財布にもやさしいと考えています。羽裏や襦袢に力を入れているメーカーがこんなことを言うのは、自分で自分の首を絞めていることになるのですが、毎日きものを着るということは、そういう工夫も必要であるということです。異論もあると思いますが、よろしければ参考になさって下さい。

いろいろ書きましたが、ここからは、画期的なきもの素材が出来ましたことのご報告です。表題にありますように、藤井絞は『はごろ木綿』という木綿のきものを開発致しました。足掛け2年、求めていた照り感、風合い、落ち感、着やすさ、扱いやすさにようやく辿り着きました。元々は、前述の5月から9月の5ヶ月をターゲットにした浴衣が認知され、ご愛顧頂いていることにより、その反対の季節の10月から4月に着るきものを作れないかといった考えがスタートでした。コンセプトは【自然素材で家で洗えて、気軽に着られるのだけど、木綿に見えない着姿と着心地】です。従来の木綿の概念を変える素材を目指し、試織を重ねました。

これまで様々な先染めの木綿を着ましたが、捌きが悪かったり、広がったり、重かったり、洗える手軽さは魅力ですが、着心地に満足したことはありませんでした。ですので着やすく、着心地が良く、家で洗える素材が出来れば、浴衣と同じような市場は作れるのではと、数年前から考えていました。そこから試織をはじめ、実際に染めて着て検証し、改善点を次の試織で反映し、それをまた染めて着て、ようやく3回目の試織で、満足いく素材が出来ました。懸案事項であったネーミングをコロナ禍の中、SNSやYouTubeで募集し、100通近いご応募の中からコンセプトがわかり、親しみやすい【はごろ木綿】というネーミングに決定致しました。

ネーミングも決まり、商品も揃いましたので、9月に大体的に業者様向けに発表致しました。実はこの展示会の案内状に【はごろ木綿】を染めたハギレを同封し、お送り致しました。藤井絞始まって以来の試みでした。

結果、その光沢や感触、素材感を実際に確認しに来られる方が多く、コロナ禍の中、望外の活況となりました。「一度自分で着て試してみます」や「消費者の方が言ってたのはこれなんですね」や、「木綿には全く見えない」、「柔らかく着やすそう」など、とにかく評判が良かったです。しばらくぶりのお客様や、新しいことを模索しているお客様など、普段とは違う流れがあったことは狙い通りでした。引き合いも多く、藤井絞の新しい商材として、たいへん良い船出でした。これから様々な地域の呉服店様にて展開していくと思いますので、是非どちらかで手に取ってご覧頂きたいと切に願っております。

15年ほど前、藤井絞が綿麻の浴衣を作りはじめ、11年前のCMで弊社の浴衣を取り扱って頂き、世間に認知され、知られるようになりました。それ以降、浴衣は会社のヒット商品になりました。藤井絞=浴衣、というイメージが大きいですが、弊社の販売の金額構成は、浴衣は3分の1ほどで、あとは絹物の売上です。元来「京鹿の子絞」は絹に施す技術であり、綿麻に展開するのは本流ではありません。しかし弊社が本流にこだわり続けていたら、今は無かったですし、辞めていたかもと正直思っています。

売れる売れないは結果の話しであり、たまたまCMという大ラッキーには恵まれましたが、生地に対するこだわりを追求し、仕上げに対する妥協を一切せずに、自分達が納得いくきものを追い求めたことが認知され、10年を越えた今でも市場に存在する証しであると思っています。しかし何よりも売れたことにより、職人さんの仕事を年間通じて絶やすことなく、作り続けられたことが1番大きな結果なのです。正直、絹物の仕事の何倍もの量の綿麻の仕事を創造できたことが、最も嬉しく、自負するところであります。もっと言いますと、綿麻の仕事が作れたことで、未来の職人の育成もしやすくなりました。すべて絹物で育成となると金額的なリスクが高く、また仕事量も少ない為、技術や技法を覚える機会に乏しく、果ては食べられないという結果で、続かないという結末を迎えるのは容易に想像できます。浴衣の仕事をたくさんこなすことで技術、技法を習得し、慣れたところで絹に発展させていく。「仕事を作れた」ことで、未来の職人を育成する可能性が広がりました。これが一番大きなことなのです。絹のきものの方が単価も高く、会社や業界としては、絹がたくさん売れるのに越したことはありません。しかし、技術や技法を絹にだけ施すことにこだわっていたら、きものの未来はありません。京都は絹の文化ですが、絹=良い物、絹以外=安物という考えは、時代に沿っていないのではないでしょうか。

新型コロナウィルスの収束がないと、冠婚葬祭の規模は縮小され、パーティーなどの開催も難しく、絹のきもの、フォーマルのきものを着る場面、需要の回復は期待できません。たいへん残念ですが、厳しい現実です。

その現状を踏まえた上で、今回の【はごろ木綿】が浴衣のように支持され、新たな市場を獲得出来れば、また職人さん達の仕事を作ることができます。【はごろ木綿】は1点から別誂えできる為、在庫を販売するよりも仕事量は増えますが、お客様の満足度は高くなる画期的なきものなのです。【はごろ木綿】の特長を書きましたものをご覧下さい。

藤井絞オリジナル木綿【はごろ木綿】の特長と商品

藤井絞オリジナル木綿【はごろ木綿】の特長と商品

最後に、もうすでに【はごろ木綿】を実際に作られた方々の感想を。

「はごろ木綿は木綿だけど木綿じゃない。今まで出会った木綿の中で最高です。」

「今までにない着心地 皺にならない 落ち感あり。」

「柔らかくて、袖の落ち感は絹みたいで素敵です。」

 

これからの【はごろ木綿】に是非ご期待下さい!

 

 

 

 

 

 

「覚悟」と「始動」

昨日、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が、京都府では解除になりました。解除にはなりましたが、今後どんなに気を引き締めて取り組んでも、乗り越えられるかどうかわからない、厳しいと言わざるを得ません。

これからの新しい生活様式に伴い、先日、81の業界団体が業種別のガイドラインを設け発表しました。見てみますとどの業種も「出来るのかな」「成り立つのかな」という心配しかありません。消毒の徹底による負荷や時間、飲食出来る席数を減らすなど、どうやって採算分岐点を考えるのか、とても難しい問題です。単純に考えると、客単価を上げるか、原価コストを下げるか、固定費を削るかしかありません。ガイドラインによると、映画館や劇場は、接触を避ける座り方により、実質半分以下の客席で採算を考えなければなりません。そして移動手段でも、飛行機や列車は、今までのように満席で動かすことは出来ないでしょう。他の業種でも、本当に成り立つのかなという印象です。

我々のきもの業界に関しましても接客業であり、濃厚接触が避けられません。ソーシャルディスタンスを取りながらの接客と言われますと、どのような接客が良いのかイメージ出来ませんし、商品のおすすめや説明なども難しいでしょう。また、お客様がマスク姿で、きものの顔写りを見るようになりますので、表情がわかりにくく、似合うか否かの判断も難しくなります。今までの方法ではダメと言われていますので、違う方法を模索するしかありません。

では、違う方法って、どんな接客になるのでしょうか。オンライン、SNS等、お客様と会わずに販売への導線を作る。弊社も積極的にやってはおりますが、現物を見ずに買えるような価格帯のものは少なく、まして着物は、生地の触感が大切だったり、寸法や仕立てなど、会わずでの接客はどうしても限界があります。展示会のあり方やイベントの開催方法は、新しい生活様式に基づいたものになっていかざるを得ません。また、きものは憚られるというような自粛ムードもあります。いずれにせよ、難しい選択を迫られます。

残念ですが、新型コロナ発生以前と同じ状況に戻ることは、もうありません。それを認め、対応に当たる必要があります。厳しく言うと、例えば売上が半分になっても続けていけるのか、そしてその体制を取れるのか。「覚悟」を持って事に当たらなければならないと考えています。

経済活動がどのように戻っていくのか、また第二波が来て、同じような対応を強いられるのか、誰にもわかりません。私は、とても楽観的な性格なのですが、今までのように、前向きにとか、どうにかなるわ、では乗り越えられません。最悪をイメージし冷静に対処する。今までとは違う考え、見方を持つことが不可欠です。元来、悲観的なことを言ったり、考えることが大嫌いなのですが、今回はその性格を曲げる「覚悟」を持たなければという衝撃がありました。

「藤井絞」は、添付の画像にありますように、49日から時短営業、そして420日から休業を続け、当初、5月末までの休業を予定しておりました。お取引先様の皆様には、たいへん長きにわたり多くのご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。しかし、この度の解除により、来週525()から、通常営業とさせて頂きます。

長いトンネルがようやく終わろうとしています。これからの道はどのようなものなのでしょうか。見たことがない、経験したことがない世界が間違いなく待っています。不安はありますが、新しい世界にすごく興味があります。悲観的にいろいろと書きましたが、今回、様々なことを経験したことにより、自分自身、物の見方や考え方が広くなったと感じたり、苦手だったことが出来たり、新しいことに挑戦したり、本当に有意義な時間でした。気持ちをリセットでき、頭を切り替えるきっかけになりました。新しいルールのもと、何が出来るのか、とても楽しみです。経営は非常事態なのですが、なぜか前向きな不思議な感覚です。有事に向いている性格で良かったです。

いろいろ考えていること、そしてやりたいことが出てきました。【新しい世界。ニューノーマル。新しい生活様式。】ルールチェンジで、心が折れるかもですが、めげずに頑張ろうと思っています。

これからも藤井絞をどうぞよろしくお願い致します。

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言に伴う時短営業のお知らせ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言に伴う時短営業のお知らせ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言に伴う休業のお知らせ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言に伴う休業のお知らせ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言延長に伴う、休業延長のお知らせ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言延長に伴う、休業延長のお知らせ

新型コロナウイルス「緊急事態宣言」による休業のお知らせ

「藤井絞」は、新型コロナウイルス『緊急事態宣言』により、本日4月20日(月)より来月5月6日(水)の間、休業とさせて頂きます。尚、私は短時間ですが、毎日出勤する予定にしております。

お取引先の皆様には、たいへんご迷惑をおかけ致しますが、ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

新型コロナウイルスの1日も早い終息と、皆様のご無事を心より祈念しております。

藤井絞株式会社 藤井 浩一

会社シャッターに貼っているご案内

会社シャッターに貼っているご案内

「新春の市」「東京浴衣展」のご案内

新年が明けましてもう2週間が経過しました。弊社におきましては、「東京初市」、「東京浴衣展」を終え、次は京都での「新春の市」となります。引き続き東京では、東京支店にて「浴衣展」を本社と同じ日程で開催しております。全国のきもの業界関係者のお越しを心よりお待ちしています。

京都本社「新春の市」

1月15日(火)、16日(水)

展示内容   振袖、訪問着、付下げ、着尺、名古屋帯、他

着尺・羽織

着尺・羽織

 

東京支店「浴衣展」

1月15日(火)、16日(水)    東京浴衣ウィークに合わせて開催します。

展示内容  浴衣、半幅帯、日傘、ほか

東京都中央区日本橋本町3-10-10 ファミール日本橋502

カレイドスコープ・板締め・雪花リボン・日傘

カレイドスコープ・板締め・雪花リボン・日傘

東京初市・東京浴衣展のご案内

「藤井絞」2019年のスタートは、毎年恒例となりました『東京初市』からとなります。そして初市終わった翌日より、初市と同じ建物内の1階にて『東京浴衣展』を開催致します。その後、翌週の東京浴衣ウィークに合わせ、東京支店にて『浴衣展』を引き続き行います。全国のきもの業界の皆様のお越しを心よりお待ちしています。

東京初市
1月8日(火)、9日(水) 日本橋富沢町【綿商会館】4階 0336647342 出展品目 絹、木綿のきものや帯 他

東京初市合同展の案内状

東京初市合同展の案内状

東京浴衣展
前半
1月10日(木)、11日(金)、12日(土) 日本橋富沢町 【綿商会館】 1階 0336622251 出展品目 浴衣、帯、日傘、木綿 他
後半
1月15日(火)、16日(水) 日本橋本町・藤井絞東京支店 0336674480 出展品目 浴衣、帯、日傘、木綿 他

東京浴衣展案内状

東京浴衣展案内状

※ 綿商会館で開催致します『東京浴衣展』に関してですが、基本的にきもの業界関係者様向けなのですが、呉服店様・百貨店様・呉服関係者様のご紹介の消費者のお客様にも直接ご覧頂ければと考えております。ご来場をお考えのお客様は、それぞれお取引のある方とご相談の上、メッセージにて来店日時をお知らせ下さいませ。注意事項ですが、弊社はあくまでも卸売業ですので、小売販売は致しません。ですので必ずどちらかの呉服店様を通してのご紹介、ご購入となります。ご理解の上、ご来場のご検討をどうぞよろしくお願い致します。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。